• テキストサイズ

恋模様~黒バス・・・i7、うた☆プリ【短編集】

第4章 [黒子のバスケ]不器用な指先*°★緑間真太郎★





私の軽い拒絶には慣れてるのか、嫌がる私の顔を覗き込む
まるで『で、どうなのよ』と言わんばかりの表情をしながら…


「言わないからね。」


「え~!何でよ、もったいぶんなって」


「てか、何で知ってるのさ」


私がそう言うと、高尾は突然立ち止まり


「“今日はお前とは帰れないのだよ”」


「はい?なにそれ緑間君の真似?」


「いやいや真ちゃんてばいきなり顔真っ赤にして、んな事言うもんだからさ……ブハッ!!駄目だ、思い出してもまだ笑えてくる…」


口を押さえて必死に笑いを堪えてるんだろうけど
全然堪えられてない
むしろ笑いすぎ…


「だからさ、ほら俺ってば勘が鋭い方でしょ?そんな真ちゃん見たらすぐ分かっちゃったんだよね~」


「なにそれ…」


ちょっと所かすごい嬉しいんですけど


「うわうわ…お前もそんな顔すんだな」


「な!ちょっとそれどうゆう意味っ────」


少しムキになって、高尾をシバいてやろうと思った時


「おい、高尾。いつまで……」


「わぉ!いい所に王子様登場じゃん!ラッキー♪」


『あっ』

見事に私と緑間君の声が重なる


「ブハッッ!!ちょ、ダメもう見てらんない!俺先に体育館戻ってっから!」


ゲラゲラと笑いながら、足早に立ち去る高尾


「相変わらず仲が良いのだな、お前達は」


「いやいや普通だよ!ほら、高尾って私以外にもあんなんだし…」


「それもそうだな」


そう言うと彼はすぐ体育館の方へと向き直り、手に持ったドリンクを飲むと、『入り口に座って待っていろ』そう言って体育館へと戻って行った


その背中はとても広く、汗で少し濡れた髪の毛はちょっとだけ私をドキドキさせた




/ 35ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp