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恋模様~黒バス・・・i7、うた☆プリ【短編集】

第3章 [IDOLiSH7]運命の人は…♡★四葉環★




「そう思ってさ、前に頼んだ事あんだけど、そん時オレ、10個は絶対買ってきてって言ったのに、2個しか買ってきてくんなかった。ケンコーがどうのこうのって言ってさー」


「そうだったんだ…」


「そ、だから自分で買いに来た方がいいだろ?」


「そうだね、そうなるとやっぱ自分で買いに来ないとだね。」


気のせいか、はたまた自惚れか

私の後ろに並んでいるはずだったのに、今はもう真横に並んでいる

あーもう、心臓止まりそ…


「しかし待ちきれねー!オレ達のプリンが待ってるってのにー」


“オレ達”


多分環くんは何も意識してないんだろうけど、そのたった一言で、私は天にも登る気持ちになった

顔、熱いな…



────────────



それから無事にプリンを買う事が出来た私は、その買ったばかりの袋を、環くんへと渡した。

「はい、コレ。」

「え!?なに、くれんの?」

その嬉しそうなキラキラした笑顔には、さすがアイドルだと思わされる

「っうん…あ、あげる」

平然を装っていたのに、照れてしまった私の顔を見て、さすがの環くんも私の異変に気が付いた

「サンキュー♪けどさー、なんでわざわざ並んで買ったもんくれんの?」

「え?それは…」

そんな直球で聞かれると困る…

この気持ちはバレたくない。
ウザイって…
他の子達と同じだって思われたくないから

でも────

「あんたオレに気があんでしょ?見てればわかる。」


あ…バレた。
もう今までみたいに普通に話したり出来なくなる

私は勝手に決めつけて、その場で固まって、こんな時何を言えば良いのか分からなかった…

「なぁ、黙ってっと分かんないんだけど」

「ゴメン…。と、とりあえず、ここは人目につくから場所変えよ?」

「いいけど、意外と積極的なんだな」

そう言って環くんは少し笑った

この状況で笑うとか、さすが環くんなんですけど…
つい私は頭の中でツッコミを入れた

それから、近くにある人気のない小さな公園に向かった

公園に着くと、環くんはすぐにベンチに座って、大量に買ったプリンを食べ始める

「んー!うめぇ!やっぱ王様プリン最高!あんたも食う?」

その一連の流れに、私はポカンと立ち尽くした

「あの、環くん?さっきの話する為にここまで来たんじゃなかったっけ…?」

「ほーたっへ?」



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