第3章 [IDOLiSH7]運命の人は…♡★四葉環★
うぅ…
もぐもぐと食べながら話していて何言ってるかイマイチ分からない
けど、そんな楽しそうにしている姿を見せられたら…
止まれなくなるじゃん…
この想いが溢れちゃうよ
もう、どうにでもなれ
偶然会って、ただの顔見知り程度で会話して、それだけで良いって…それだけで幸せだって言い聞かせてた気持ちが崩れ去った────
「ねぇ環くん…?ごめんね。ホントはこんな事言うつもりじゃ無かったんだけど…私、環くんを知ったその日から環くんの事が頭から離れなくて…」
────ただのファンで、輝くその姿を応援し続けていくつもりだったのに、欲張っちゃった。────
「ファンとしての好きじゃなくて、恋愛の好きに変わっちゃってたんだ…」
もう環くんの方見れない…
今彼がどんな表情で私の言葉を聞いてるのか、想像するだけで怖い…
「けど、大丈夫だから!…もうこうやってたまたま会う事も無いようにするし、だからわすれ────」
“られるわけねーじゃん、バーカ”
「えっ…、今なんて?」
咄嗟に環くんの方を見た時、私の視界は真っ暗で何も見えなくなった
「知ってたっつーの」
一瞬何が起きたのか把握するのに時間がかかったけど、
これって…抱きしめてくれてる…んだよね?
もう何がなんだか分かんない
「まーただんまりかよ」
「だってぇ…」
涙が零れでる
「自分の気持ち、よく言えたじゃん。ご褒美にプリンやっから早く泣きやめ」
「あの…環くん、これってどーゆう事かな…」
もう心臓バクバクしてどうにもならない
こんな事ってある?
あーもう神様…私一生分の運使い果たしたかな
「どーもこーも、好きじゃなきゃこんな事しないっしょ。つーか、あんたドキドキしすぎてこっちまで恥ずかしくなってきたんだけど」
「セキニン、とってくれる?」
私が環くんの顔を見上げると
「んっ…」
それは優しく、ちょっと不器用に落ちてきた
私と彼との初めてのキス───
恥ずかしくて倒れそうな私を、見つめながら
「あーホント、可愛いーし、ちょー好きかも」
「う、嬉しすぎる…今日の事忘れたりしないでね?」
「あんたの事なんて忘れるわけねーもん、嫌だって言ったって忘れてやんねーかんな」
そう言って、少し照れた表情を見せた
私も環くんが大好き
end