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恋模様~黒バス・・・i7、うた☆プリ【短編集】

第3章 [IDOLiSH7]運命の人は…♡★四葉環★






「あ!環くん!また会ったね♪」


「おぉ、あんたか、久しぶりだなー」


「いつも、名前呼んでくれないね」


「覚えてっから、気が向いたら呼んでやるって」


「気が向いたら、ねぇ…。いつ向くことやらー」


「ところで、あんたもまたここのプリン買いに来たのか?」


「だってココのプリン最高に美味しいんだもん!きっと環くんより私の方が先に知ってたと思うよ?」


「はぁ?んな訳ないし!ぜーったいオレの方が先に知ってたかんな」


「そうやって言うと思った」


「はぁ?!…って、あんま大きな声で喋っと、バレてめんどくさいから、もう少し静かにしねーと。この間バレて大変だったんだよ」


「そ、そうだよね、ごめん。気を付ける…」


「あん時は、騒ぎを知ったそーちゃんが来てくれなかったらヤバかった」



────────



とても他愛もない会話。
けど、私にはこんな時間が幸せでしかない...


IDOLiSH7を知って、«四葉環»というアイドルに夢中になって半年、やっと接点が持てたのが、このプリン屋さんに並び続けた事で叶った


最初なんて話し掛ける事すら出来なくて、少し遠くから見ているだけだったのに、何度か目が合う様になって、根気よく通っているうちに、環くんの方から話掛けてくれたのだ。
それからは、会えば普通に会話が出来る様になった


環くんの人柄の良さと、気まぐれな部分に助けられたと言っても過言ではない。


そして今日も環くんはきっと、勝手にこのお店へ足を運んでいるんだろう…


最初の頃よりTVに沢山出演してるし、曲も沢山発売されてる。そんな売り出し中のアイドルが、こんな沢山人がいる場所に簡単に出歩いて良い訳がないんだから



「今日は完売しなきゃいいね…」


「おう」


「ってかさ、環くん別に自分で買いに来なくても、マネージャーさんとかに頼んだら良いのに」


「なんで?」


「だって、わざわざ変装したりコソコソしたりしなくて済むじゃん?」




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