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翼をもがれた竜【気象系BL小説】

第6章 昇る竜


病院に着くと、草彅が表で待っていた。

「親父、こっちです」

先に立って病室まで案内してくれた。

「どうだ?二宮」
「何もしゃべりませんね」
「…そうか」

病室に入ると、城島が立ちあがった。
二宮がベッドに腰掛けている。
腕を吊って、スーツのジャケットを肩から掛けている。

「今日はいいぞ、城島」
「ボン…」
「後で話すから」
「わかりました」

城島が帰るのを見届けて、とりあえず草彅と松本には外で見張ってるよう言い置いた。
相葉がじっと俺たちを見てる。

「…二宮」
「総長、すいません…」
「撃たれた相手に心当たりはあんのか?」
「…それが…わからないんです」
「なんだと?」
「矢崎のバックを探ってたら…ちょっと雲行きが怪しくて…気をつけては居たんですが…」
「雲行きが怪しい?」
「パンドラの箱ですよ」
「…サツか…」
「まだ、確証は持てません。だから正確には俺を撃ったのは誰か、わかりません」
「そうか…」

これでさっき遠藤が言っていたことと一致した。
二宮が警察のどこからかマークをされているということは、そういうことなんだろう。

「矢崎のガラは手に入れたから、お前この件から引け」
「わかりました」

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