第5章 臥竜
そのままなにもしないで二宮の裸体を眺めていたら、泣きそうな顔でそろりと手を動かした。
「ん…ぅ…」
ゆっくりと蕾の回りを撫でて時々つぷりと指を浅く挿れる。
それを繰り返していくうちに、だんだん指は深く沈む。
二宮の額に汗が浮かんで伝っていく。
「ふうん…それが好きなのか…和也は…」
額の汗をバスローブを引っ張って拭いながら言うと、顔を赤くして首を横に振る。
「い…じわる…」
「お前がかわいいからだよ」
股の間に手を入れながら喘ぐ二宮は最高に色っぽい。
もうそろそろ我慢の限界だった。
「和也…ほら」
二宮の顔に俺をくっつけると、口を開いた。
中から赤い舌がでてくると、俺の先端をちろりと舐めていった。
「焦らすなよ…」
唇に先端をぐいっとこすりつけると、俺の雫が唇につく。
それをべろりと舐めとると、二宮は微笑んだ。
「おいしい…」
「ばか…エロいんだよ、おまえの顔…」
ぐいっと口の中に俺を挿れてしまう。
ねっとりとした粘膜が俺を包むと、急激に射精したい欲が高まっていく。
「やべ…今日早いかも…」
「じゃあ…おくふぃにちょうらい…」
俺を咥えたまま喋るから、子供みたいなしゃべり方になる。
思わず腰が引けた。