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翼をもがれた竜【気象系BL小説】

第5章 臥竜


「それからな、鉄砲玉がどこから出てるか調べろ」
『わかりました』
「相葉、頭に血が上ってるから止めとけ」
『松本が止めてます』
「ははっ…あいつのほうが冷静だな…」
『何いってんですか…伊万里焼一個オシャカですよ…』
「あん…?松本がやったのか?」
『はい。ぶん投げました』
「血気盛んなこって…」
『ボン…』
「わかってる…無理はしねえ」
『今日はそこから動かんでください』
「ああ…わかった」
『なにかあったらツナギいれますから』
「頼む。それから…草彅の叔父貴いるか?」
『はい』
「変わってくれ」

ガタガタと音がして、すぐに叔父貴は電話に出た。

『よう…無事か』
「かすり傷一つないですよ」
『ふ…度胸なしの鉄砲玉で良かったな』
「叔父貴…頼みがある」
『なんだ』
「もうあんたを喜多川の一員として扱う」
『盃は?』
「後だ。いいか、今回の襲撃の件、全部あんたに任せる」
『ほう…』
「いちいち俺の指示は仰がなくていい」
『わかりました。親父』
「やめてくれよ…今まで通り智でいい」
『そんなわけにゃいかねえよ。ケジメだからよ』
「…わかった。あ、鉄砲玉は殺さずにな…」
『わかった。見つけ次第引っ張ってくる』

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