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翼をもがれた竜【気象系BL小説】

第22章 folder.6


今日のあらかたの話が終わる頃、松本がやってきて、メンバーが揃った。

「じゃあ、もう一度整理しようか…」

ボンがパソコン画面を見ながら一同を見渡した。

相葉、二宮、松本は姿勢を正してこちらを見た。

現在、赤坂の懐に入り込んだ松本は、お使い様にも面通しができてこちらにもパイプはできそうだ。

俺と二宮とボンは、投資コンサルとして教団ナンバー2の赤坂と松本を通じてコンタクトを取った。
これから二宮の母親に接触して500万の金を手に入れる確約をしている。

そして…これからコンタクトを取る経理部長の二宮和子…
これは二宮の母親でほぼ間違いないだろう。

「経理部長とのコンタクトは、俺と翔と相葉でする。二宮はもうちょっと待ってろ」
「…ハイ…」
「…そんな顔すんな」
「すんません」

泣きそうな顔を俯かせて、じっと二宮は話を聞いている。

真の心に関しては、これから経理部長と赤坂の関係を調べてはっきりとしたことを掴んでから動くことになった。

「二宮の憶測が当たってれば…結構金、引き出せますねえ…」
「まあ、人にゃいえない金だからな…」

二宮は驚いて俺とボンの顔を交互に見た。

「…こっちのが手っ取り早そうだから、方向転換だ」

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