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翼をもがれた竜【気象系BL小説】

第22章 folder.6


新宿区四谷

ここにある宗教団体「真の心」。
信者の数は全国に10万人ほどだという。
四谷の教団本部は、5階建てのビルを所有している。

ここには出家の信者が寝泊まりしている道場や、最上階には総会を開くためのどでかい講堂がある。

派手な外観ではないが、漂う空気は独特のもので。
神道系の宗教で昭和の時代にできたから、そんなに古いものではない。

真神(まかみ)という狼を神格化した神を祀り、その”お使い様”という事実上の教祖の教えを実践するという団体だ。

ここには二宮の両親が、出家信者として住んでいる。


「虐待してた子供を探しもしないでいい気なもんですよ…」

大野の家のパソコン部屋。
ここが俺たちの打ち合わせ場所になっている。

ここには最近、加藤が詰めている。
頭のいいやつだから、俺達の使いっ走りみたいなことや調べたいことをすぐ上げてくれたりして便利だ。
ひたすら便利だ…

リーダーは俺。
相葉と二宮と松本、そして若頭であるボンがそのメンバーだ。

本当はオレオレ詐欺の的にしようと思っていたけど、教団を探っていた二宮がいいネタを持ってきた。

「なーにが善人だ…おまえら地獄に落ちるわ…」

二宮の愚痴は止まらない。

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