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翼をもがれた竜【気象系BL小説】

第21章 folder.5


オレオレ詐欺の新チームが出来上がった。

二宮をリーダーにして相葉と松本、それからアルバイトの大学生をメンバーにして動き出した。

的に掛けるのは新興宗教『真の心』という団体の信者。

まだまだどうなっていくかはわからないが…

二宮がいきいきと働いているから、なんとかなるだろうなとなんとなく思った。


そんな中、大野組は盃式を迎えた。

若頭の引退式と、そして新幹部の固めの盃。

大野組では、それぞれの舎弟と盃を交わすことになっているから、俺はボンの盃を貰っていた。
相葉や松本、そして二宮も同じだ。

新幹部になる俺は、役固めの盃を受けることになった。

大野の家は狭いし、事務所はもっと狭い。

だから今回みたいな盃式を迎える場合は、本家の座敷を借りる習慣になっている。

ボンと一緒に喜多川に着くと、先着していた相葉や二宮が出迎えてくれた。
喜多川の若衆も並んで出迎えてくれた。

「この度は、お目出度うございやーす」

大野と違って、本家の若衆は威勢が良い。

「準備がありますので、姐さんの部屋へ」

相葉が先導して俺とボンを景子姐さんの部屋へ案内した。
ドアを開けると、ソファには城島さんと松岡の叔父貴が腰掛けていた。

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