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翼をもがれた竜【気象系BL小説】

第21章 folder.5


「わかりました。じゃあ、賭博の方は相葉の兄貴に…」
「こら、兄貴じゃねえだろ。もう呼び捨てにしろよ?」
「あ…」

くすくす笑ってる智は、面白がっているのだろう。

「そんな急に…」
「相葉はもう、わかってるから大丈夫だよ」
「へ…?」

まあ年は相葉の兄貴のほうが下だけど…
そんな急に切り替えられっかよ…

「ま、後はお前に任せるからよ。しっかりやれよ?」



今、賭博の胴元は規模を広げて大野組のボンのシマのなかにあるダミー会社の事務所を根城にしてやっている。
そこにはネットや電話回線をたくさん引いて、アルバイトの大学生なんかを雇ってやっている。

そこに相葉と二宮、松本を連れて行った。

「じゃあ、今日からここで仕事覚えてもらうから…」

相葉は嬉しそうに頷く。
松本はキョロキョロしてる。
二宮は…ぶすっくれてる。

「櫻井の兄貴!今日からよろしくお願いします!」

勢い良く頭を下げた相葉に慌てた。

「ちょ、やめてくださいよ…!」
「なあんでだよ?もう幹部なんだからさ。威張っててよ」
「そんな急に変えられないっすよ…」
「いいから…それがお前の力なんだからさ」

松本がくすくす笑ってるのに、二宮はまだぶすっくれてる。

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