第20章 folder.4
「翔っ…もっとっ…」
「焦んな…俺はどこにも行かねーよ…」
細い腰を掴むと、メリメリと智の中を突き上げていく。
「あっ…やあっ…イクっ…イっちゃうっ…」
「いいよ…出せよ…淫乱…」
耳元で囁きながら腰を抉るように突き出すと、智の身体は痙攣したように震えた。
「翔っ…ああっ…」
まだ我慢してるから、前に手を回して智をぎゅっと握りしめた。
「あああっ…」
絶叫に近い声を上げて、智は俺の手に白濁を吐き出した。
「くっ…」
歯を食いしばっていないと持っていかれるほどの締め付け。
「すげえな…智…」
「しょ、ああっ…もっと…」
手の中の智は萎えることなく、俺の手の中で主張してる。
足りないって、ね。
「夜はこれからだぞ…?智…」
「しょう…」
潤んだ目で俺を見上げる。
その唇が、つやつや光ってた。
強引にかみつくようなキスをしながら、智を握りしめた。
「んっ…ふ…」
甘い声を出しながら、尚も中は畝って俺を誘おうとする。
「誰が…こんな身体にしたんだよっ…」
見えない過去の男に嫉妬しながら、そのしなやかな身体を突き上げた。
「あっ…ああっ…翔っ…愛してるっ…翔だけだからっ…」
「許さねえぞ…この身体、誰かにやったら…」