第20章 folder.4
突然、智はいつも…
仮面を脱ぎ捨てる。
いつもそれに驚いているうちに、激情に流されて…
「はあっ…翔っ…」
「足、開けよ…」
「ん…待って…」
部屋に入った途端、始まる情事。
ベッドまでだって待てない。
服を脱ぎ捨てながら、ベッドルームに入るころには素っ裸で。
今日はそれすらも待てなくて、ベッドルームのドアに裸の智を張り付けた。
「濡らすから…待って…」
「翔っ…そんなのいいっ…早くっ…」
「切れるから…ちょっと待ってろ」
背中にキスすると、甘い声が漏れる。
それを聞きながら、双丘を拓くと蕾に口付ける。
「ああっ…」
ドアノブがガチャっと鳴る。
何かにしがみついていないと、智の膝は崩れ落ちる。
でも早く繋がりたくて…
ぐっと舌を、蕾の奥に押し付けるように入れる。
「翔っ…も、待てないよおっ…」
無言で智の手を掴んで、自らの茎を握らせる。
「自分でオナってろ」
「やだ…翔…早く…」
でも素直に手は動き出して…
くちゅくちゅと卑猥な音を立てながら、智は自らを愛撫する。
丹念に蕾を解して、立ち上がると滾った俺を押し当てる。
「行くぞ…」
「あ…翔っ…」
ぐいっと腰を前に突き出すと、智の手がドアを押す。