• テキストサイズ

翼をもがれた竜【気象系BL小説】

第19章 folder.3


大野の家に特別に作った部屋。
ここにはインターネット回線を引いて、パソコンを5台設置してある。
世界中の市場を常に監視してる。
それと同時に、インサイダー取引にも手を染めて、情報を売買しながら資金を増やしていた。

今日は、俺が叔父貴に教わって一番の稼ぎを出した。

学校の勉強より面白かった。

部屋を出ると、ボンを探した。
ボンはアトリエに居た。

最近、組長の帰りが遅いから、ボンはよくアトリエに篭っている。
組長はあまりボンが絵を書くことにいい顔をしない。
だからボンは組長の居ない隙を狙って絵を描くしかないのだ。

「ボン…」

ドアをノックして扉を開けると、中は薄暗い。

「あれ…?」

ボンは窓際のテーブルに突っ伏して眠っていた。

「ボン…?」

夕方だというのに、カーテンをもう締め切ってる。
エアコンも付けてないから、じんわりと暑い。

「智…?」

先月…

俺達は、結ばれた。

思えば、俺達は出会った頃から惹かれ合ってたのかもしれない。
俺はこの人から離れたくないって思ったし、智も俺のこと傍においておきたいって思ってくれたって…

そう言ってくれた

こんな気持になるのは…久しぶりだった

/ 541ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp