第15章 落陽の夢
暫く俺はそこで涙を落とし続けた…
「あ…」
夕日が海に沈み込む頃…
やっと、気づいた
5つの墓碑の内、4つの没日が同じだった
死んだとは聞かされていた
だがまさか同じ日だったとは…
こみ上げてくる声を抑えきれなかった
感情に任せて吠えるように俺は泣いた
泣いて泣いて…
喉が枯れても止まらなかった
気がついたら、夕日は海に姿を消していた
流れる涙は止まらない
落陽の残照を浴びながら、俺はそこに蹲った
お前たちは…
どんな絆で結ばれていたんだ…
もう俺には知る術はなかった
空を見上げると、濃紺の空に輝く星五つ…
俺を見下ろしていた