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翼をもがれた竜【気象系BL小説】

第11章 竜に翼を得たる如し


和也は黙って俺を見上げた。
そのままスラックスを脱ぎ捨てると、俺に向かって足を広げた。
和也の上に乗ると、ドアを閉めた。
ベルトを外して中から中心を取り出すと、すぐに和也の蕾に押し当てた。
ぐいっと腰を押し進めて和也の中に埋まっていく。

「くっ…あ…」

なにもつけてないから、和也の顔には苦悶の表情が浮かぶが、早く入ってしまいたかった。
髪を掴んで顔を上げさせると、その薄い唇に食いついた。
和也の口の中を暴れるように舌を這わせる。
口角から幾筋も唾液がこぼれていく。

「はっ…ああっ…智っ…」
「和也ぃ…」

抱きしめてくれ

俺を力いっぱい

和也の腕が背中に周り、俺をぎゅうっと抱きしめた。
酷く安心して、俺は動きを止めた。
こうやって一つになっていることが…
俺をかろうじて、ここに留まらせていた。

「う…ごいて…平気だから…」

背中の手が、俺を擦る。
性急に快感が登ってくる。
和也の中に包まれているというだけなのに…

「あ…もう…」
「うん…来て…」

ゆっくりと腰を引いて、おもいっきり和也にぶち当てた。

「あうっ…」

苦痛の声が聞こえたけど、俺は止まれなかった。
そのままめちゃくちゃに和也の中をかき回して、自分勝手に一人で果てた。
車内には俺と和也の荒い息だけが篭っていた。
和也の手が、俺の頬を包んだ。

「…落ち着いた…?」
「ああ…」
「じゃ、戻ろう?」
「うん…」

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