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翼をもがれた竜【気象系BL小説】

第9章 切迫の淵


「まあ…いろいろ…」
「小杉関連のことか?」
「はい…あと、エネ庁(エネルギー庁)のこととか」
「なんだそりゃ」
「小杉がレアアースで大損こいたのと関係有るのかも」
「そっか…翔のパソコンは押収されて大野にはないんだ。お前、なんかデータ持ってないか?」
「ああ…じゃあバックアップしたものが確かあったはず」
「えっ…本当か?」
「翔さん、時々ここに来てパソコンのバックアップとっていたので…直前のものじゃないかもしれませんが」
「それ、くれ」

すぐには出てこないということで、探しておくことをシゲは約束してくれた。
何しろ数年前のことだから、すぐにはでてこないかもとも言われた。

「すまなかったな。相場、どうだ?増田」
「ええ…ロンドンが厳しいですね」
「そうか…無理すんなよ」

シゲに見送られてマンションを後にした。

「おい…尾行ついてないか?」

松本と二宮が周りを見て確認する。

「尾けて来てる奴は居なさそうですね…」
「あのマンションには暫く近づかないほうがいいな…」
「そうですね…あそこは大野のものだから、マークはついてないと思うんですが、見つかったら厄介ですからね」
「ああ…」

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