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翼をもがれた竜【気象系BL小説】

第9章 切迫の淵


「くっ…あぁ…」

腰の動きが激しくなる。
肌を打ち付ける音が、部屋に響いてる。

「も、智さんっ…」
「いいよ…イって…?」

松本の身体を抱き寄せると、ぎゅっと背中に腕を回した。
身体を密着させると、熱かった。

「智さんっ…欲しい…欲しいよっ…」
「潤…」
「今だけ、俺のものになって…お願いっ…」

松本の肩に唇を付けた。
そのまま緩く吸い上げると、松本は俺の顔を見た。
ゆっくりと唇が重なった。

「いいよ…好きにしろよ…」

何度も、何度も穿たれて。
身体がバラバラになりそうだった。
松本が泣きながら覆いかぶさってくると、また抱きしめてやる。

松本の動きが止まるまで…それは続いた。

コンコンとノックの音がする。
松本はソファに沈んだまま動かない。
裸のまま立ちあがって、ドアの鍵を開けた。

相葉が複雑そうな顔で立ってた。

「すまねえ…風呂の準備してくれねえか」
「わかりました…」
「後、今日はもう休むから…松本も」
「ええ…そう、通達しときます」

相葉はそのまましょんぼりと廊下を歩いて行った。

「相葉」
「はい…」
「許してやってくれ」
「え…?」
「頼む」

こちらを見ないまま、相葉は頷いた。

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