第8章 竜鳴
幹部達が帰って行き、居間には俺と二宮が残された。
松本が心配そうに振り返りながら俺たちを見ていた。
「松本、いいぞ。大丈夫だから…」
「はい…」
突っ立ったままの二宮を一瞥すると、松本は居間を出て行った。
突然衝動が起こった。
二宮の腕を掴むと寝室に引っ張っていった。
ベッドに投げ出すと、俺は喪服を脱ぎ捨てた。
二宮はそんな俺をただ黙って見ていた。
全部脱ぎ終えると、二宮の喪服も剥ぎとった。
腕の包帯に触れながら、俺は二宮に跨る。
「咥えろ」
二宮は身体をずらして俺を口に入れた。
昼間の情事を洗い流すこともしてないそれを、丁寧に舐めた。
「あっ…あ…和也ぃ…」
俺を見上げる目は、とてつもなく透明で綺麗だった。
そんな目を汚してやりたい衝動が抑えられない。
二宮の髪を掴むと、無理やり喉の奥に突き立てた。
「うっ…ぐっ…」
揺さぶるたびに苦しそうな声が聞こえるが、手が止まらなかった。
潤んだ目を俺に向けながら、必死で俺を咥えこむ。
いじらしさに、鳥肌が立つ。
「和也…このまま出すぞ…」
頷く和也の口を俺は蹂躙しまくった。
ぐちゃぐちゃと卑猥な音を立てるそこに、俺はおもいっきり精子を吐き出した。