第1章 蟲師・ギンコ
胸の間を唇でつつきながらズット下におりてくる。
着物はシワを作り腰紐は解かれ、なまえは長く息を吐いてギンコの髪を撫でた。キラリと美しい髪が光る。
ヘソの窪みを指先で撫でて、ゆっくりと彼女の足を持ち上げた。
開脚にも等しく、濡れていることが相手に分かってしまったことが恥ずかしく、なまえは足をばたつかせる。
「やだやだやだやだ」
「……少しは静かにしてみろ」
ため息。
ギンコは膝頭にキスをしてから徐々に、内ももを通って核心に近づいていく。
なまえも彼の横っ面を蹴っ飛ばすわけにもいかないので、従順に快感に身をまかせる。
ひくり、ひくりと淫猥に蠢きギンコを誘う。早く早くと本心が見えるようで恥ずかしさの絶頂だ。
誰に見られているわけでもないのに、なまえは両腕で顔面を覆い隠した。
舌先で入り口をノックされる感覚。ビクビクっと体が震える。
ふふ、と笑ったギンコの吐息が秘部にあたり、いっそう気持ちが昂ぶる。
「っ、はあ…っ…」
唇が秘部を包み込んで、何度か食べられるように動く。
「んんっ……んぁ…」
「ん……いい子だ」
幼子をあやす要領でなまえに言い、左手は腰を撫で回す。
足は大人しくなったものの、本能に逆らえない腰はガタガタと快感に震えている。
舌全体を突起に押し当てると、大きく腰が引かれ、なまえの泣き声が響いた。
「やあぁっ!やだぁぁ…こわ、い……ぎんこぉ…」
「なまえ…?」
薬によって、今までにない圧倒的な気持ちよさに意思を持たずに腰は動き、愛しの彼の顔が見えないことが不安で、なまえの瞳からは涙が零れた。
ギンコは口元を乱暴に袖口で拭い、そのまま彼女の涙を唇で掬う。
へぐへぐと泣いてるのか、生理的なものなのか曖昧な境界線を感じつつ、指の甲で突起を弄くる。
なまえの腕はギンコの服の下から背中にまわり、しっかりと抱きしめられた。
「ふぅんっ…あ、ギンコ…」
「まだ、怖いのか?」
「んん…」
ふるふると首が横にふられる。