第2章 カラ松くんとわたし
カラ松「……ドキドキしてる?」
唇を離し、カラ松くんはわたしの耳元に囁く。
……大好きな、声。
優しくて、低くて、落ち着くカラ松くんの声。
「うん……初めてだったから……」
カラ松「……っ」
正直に答えると、カラ松くんが息をのむのがわかった。
その頬が、ほんのりと紅潮する。
カラ松「…次は、もっと深いのしてもいいか?」
「ふ、深いの……?」
カラ松「ああ、こういうの」
カラ松くんは、わたしの手首をつかみ、ふたたび唇を重ねた。
その瞬間、カラ松くんの舌が、唇を割って口の中に入ってくる。
「ふ…ぁ……っ」
わたしのものとは思えない声が漏れ出す。
なにこれ……胸の奥がじゅっとなって熱い。
「ん……んっ」
わたしの舌とカラ松くんの舌が絡み合って、生暖かい感触が伝わってくる。
口の中を舐め回されるようなその感覚に、わたしは、耐えきれずにカラ松くんの学ランをぎゅっと握りしめる。
「んっ……んん、ふ…あ…っ」
……と、そのとき。
不意に、制服の上から胸を触られた。
びくっとはねる身体。
こんなことまでされるなんて、思ってもいなかった。
けれども、よく考えたら、これが普通なんだ。
だって、わたしたちは、恋人なんだから。
「んんっ……」
カラ松くんの手が、大きさを確かめるように、わたしの胸をまさぐる。
最初は、優しく、ゆっくり。
けれども、その手つきは、だんだん激しいものへと変わっていく。
手つきだけじゃない。
キスも、より深く激しいものへと移行していく。
「んううッ……はぁ、ん」
息継ぎする間もないほど激しいキスに、わたしの息は完全にあがっていた。
頭の中が漂白されていき、何も考えられない……
重なったカラ松くんとわたしの唇の間から唾液がつう、と垂れていく。
かと思うと、不意に、唇を離され、今度は、首筋にキスをされた。