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【おそ松さんR18】君の瞳にうつる色

第2章 カラ松くんとわたし




冬の屋上は、ちょっと寒い。

だから、わたしたちは、いつも、肩を寄せ合うようにしてお弁当をつついた。


「今日も誰もいないね……」

カラ松「ああ。この寒さだからな…」


そう言って、カラ松くんは、卵焼きを頬張った。


ちなみに、付き合い始めてからは、カラ松くんのお弁当はわたしが作っている。

だから、今カラ松くんが口にした卵焼きも、わたしがつくった卵焼き。


「ど、どう……かな?」

カラ松「うん。あいかわらず美味しくない」


ガーン。

はっきりと言われて、がっくりと肩を落とす。


仕方ないじゃない。

料理、苦手なんだもの。

でも、カラ松くんのために、料理の腕があがるように、必死に特訓中なんだけどなあ……なかなか成果があがらないなあ……


カラ松「具体的には、塩気が多すぎるな。あと、なんかビタビタしてる」

「う、ううう……」

カラ松「……でも、が一生懸命つくってくれたのは、すごく嬉しいよ。ありがとうな」


そう言って、カラ松くんは、わたしの頭を撫でた。


ふわーっと幸せな気持ちが広がる。

わたしはカラ松くんの彼女なんだな……という実感がこみ上げてくる。


不意に、カラ松くんの手が、わたしの手に重なった。

その瞳が、真剣な色を帯びた。


「……?」

カラ松「……本当に好きなんだ。こんな気持ち、初めてで……なんて言えばいいかわからないけど、でも、のこと、大切にするから」

「カラ松くん……」


カラ松くんは、お箸を置いて、わたしの肩を抱き寄せた。

そして――


ちゅ。


触れるだけのキス。

わたしにとっては、初めてのキスだった。


カラ松くんの柔らかな唇の感触が伝わってきて、息が止まりそうになる。

ばくばく、と心臓が壊れんばかりに音をたてる。



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