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【おそ松さんR18】君の瞳にうつる色

第2章 カラ松くんとわたし




カラ松くんとわたしが付き合い始めたという噂は、あっと言う間に学年中に広がった。

というのも、クラスのちがうカラ松くんが、休み時間のたびに教室にわたしを迎えに来るようになったからだ。

そして、今日も……


カラ松「!」


終業のチャイムが鳴り昼休みになるのと同時に、カラ松くんがやって来た。

クラスの女の子たちが、『カラ松くんだ〜!』『やっぱかっこいいね!』と歓声をあげる。

カラ松くんは、その黄色い声を無視して、わたしの机のところへ歩いてくる。


カラ松「、早く行こう。昼休み終わっちゃうぞ」

「うん、ちょっと待って」


わたしは、鞄からお弁当の包みを取り出して、立ち上がる。

そんなわたしの手を、カラ松くんがごく自然な動きで握った。

けれども、これも、付き合い始めてから毎度のことなので、もう慣れた。

最初は、人前で手を繋がれるのは、ものすごく恥ずかしかったけれど。


「今日も屋上で食べる?」

カラ松「ああ、そうしよう」


うん、と頷き、カラ松くんとふたり連れ立って教室を出る。


後ろから女の子たちの黒々とした視線を感じたけれど、気にしないことにした。

だって、そんなの、気にしていたらキリがない。

カラ松くんは、わたしのクラスだけでなく、全校の女の子が憧れる存在なんだから。



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