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【おそ松さんR18】君の瞳にうつる色

第6章 せめて…




***


おそ松「おはよー!ちゃん!」


翌朝、教室に行くと、わたしの机におそ松くんが座っていた。


一松「あ…おはよ」


隣の席の一松くんも、わたしに気がつき、挨拶をしてくる。

一松くんは、相変わらず大きなパンを持っていて、もぐもぐと口を動かしている。


「おはよう……ふたりとも早いね」

おそ松「まーなっ。…あ、そうそう。これ」


そう言っておそ松くんが投げてよこしたのは、わたしの上履きだった。

昨日、カラ松くんのファン(であろう)の女の子たちに隠された上履き……


「ど、どこでこれを?」

おそ松「あーっとね…校舎裏のごみ置き場に捨ててあった」

「そうだったんだ……」


わかってはいたけれど、ショックだった。

理由はなんであれ、誰かに嫌われるっていうのは、とても悲しいことなんだな。


一松「……あんま気にしないほうがいいよ」

「えっ?」

一松「それ、ただの僻みだから。が気にすることない」

「う、うん……ありがとう」


まさか、一松くんがそんなことを言ってくれるなんて、思ってなかった。

なによ。いつもはぶっきらぼうでそっけなくて意地悪だけど、優しいとこもあるんだね。


と、そのとき。ふと、昨日おそ松くんが学校に来ていなかったことを思い出した。


「そういえば、おそ松くん。昨日はどうしたの?」

おそ松「んー? なにが?」

「学校休んでたじゃん。何かあったのかなーって」


わたしがたずねると、おそ松くんは、笑顔のまま固まり、あー、と目を泳がせた。


おそ松「…ちょっと体調悪くってさー。家で寝てた」

「そうなんだ。風邪? 最近流行ってるよね」

おそ松「そうそう、風邪! でも、もうすっかり良くなったから。大丈夫」

「そっか、よかった。お大事にね」


そのとき、予鈴が鳴り、担任の先生が教室に入ってきた。



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