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【おそ松さんR18】君の瞳にうつる色

第6章 せめて…




「トド松くんってさ……どうして彼女つくらないの? こんなにモテるのに」

トド松「うーん……」


わたしの質問に、トド松くんは、首をひねった。

それは、彼女をつくらない理由を考えている、というよりは、その理由をわたしに教えるべきか悩んでいる、という感じだった。


トド松「……好きな人がいるから」


ぽつり。呟くように、トド松くんの口からこぼれたひとこと。


「えっ…トド松くん、好きな人いるの?」

トド松「うん。もう1年以上片想いしてる。本当に好きで好きでたまらなくて……他の女の子なんて考えられないんだ」


そうなんだ……

トド松くんが彼女をつくらないのには、そういう理由があったんだね。


「告白、しないの?」

トド松「しても無駄だから。だって、その子、彼氏いるし」

「そっ、そうなの?」

トド松「そーなの。だから、僕のことなんて眼中にないよ、きっと」

「でも、それは、告白してみないと分からなくない? 何もしなかったら、ずっとこのままだよ?」

トド松「……そうだね。じゃあさ、ちゃんは、何かしら行動したほうがいいと思う?」

「うん、もちろん…」


確かに、彼氏がいる女の子にアタックするのは、勇気がいると思う。

でも、諦めたらそこで終わってしまう。


トド松「…そっか。ちゃんがそこまで言うなら、がんばってみようかなあ〜」


トド松くんは、そう言って、小さく笑った。

それは、いつものあざとい可愛い笑顔ではなくて、彼の素の笑顔だった。


わたしは、トド松くんのこの笑顔が好き。

だから、トド松くんには笑顔でいてほしい。



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