• テキストサイズ

【おそ松さんR18】君の瞳にうつる色

第6章 せめて…




トド松「それはそうと……」


と、トド松くんが、こてんと首を傾げて言った。


トド松「今日は、カラ松兄さんは一緒じゃなかったんだね。部活がないなら、一緒に帰ればよかったのに。兄さん、さっき見かけたけど暇そうにしてたよ」

「そっか……」


カラ松くん……本当は一緒に帰りたかったんだけどな。

でも、そのことをトド松くんに言うわけにはいかない。


「今はちょっとそういう気分じゃなくて。……あ、でも、カラ松くんには具合悪いってことにしてあるから、言わないでね」

トド松「う、うん、それは別にいいけど……でも、珍しいね。ちゃんがカラ松兄さんに会いたくないなんて」

「わたしにもそういう日くらいあるよ」

トド松「ふーん、そっかあ」


トド松くんは、目線を床に落とし、考え込むような表情をした。


トド松「……じゃあさ、たまには僕とどこか遊びに行かない?」

「……えっ?」


トド松くんの言葉に、わたしは、大きく目を見張る。

遊びに行くって……今から?


トド松「それとも一人になりたかった? だったら、僕はさっさと退散するけど」

「あ……ううん、そうじゃないの」


そっか。トド松くんと遊びに……

トド松くんと遊べば、もしかすると余計な悩みとかも忘れちゃえるかもしれない。

たまには気分転換も大事だよね。


「せっかくだし、トド松くんさえ良ければ、一緒に遊びに行きたいな…」


わたしがそう答えた、そのときだった。






カラ松「……ふーん? 誰と遊びに行きたいって?」





背後から、腕を掴み上げられて、わたしは反射的にそちらを振り向いた。

そこには、わたしの大好きな人……カラ松くんがいた。



/ 90ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp