第5章 密会
一松「…なに? 考えごと? ずいぶん余裕じゃん」
突然黙ったわたしに、一松くんは、冷たく笑う。
そして。
「ひッ……!?」
いきなり、腰を動かして、奥を思いきり突いた。
それは、痛いんだけど、脳髄がびりっとしびれるような、変な感じで…
わたしは、再び一松くんにしがみついた。
「ああッ…! あんッ…いやッ…!」
一松くんに突き上げられるたび、甘い声が口から漏れる。
それが、たまらなく恥ずかしくて、わたしは、片手で手を覆った。
一松「…口、だめ。ちゃんと声、きかせて」
一松くんは、わたしの手首をつかみ、それを壁に縫い付ける。
「ふ…あッ! いちまつくんッ! ああぁッ…」
パンパン、と激しく腰を打ち付けられて、頭がおかしくなりそうになる。
しかし、一松くんは、ますます激しく速く腰を動かした。
一松「…っく……、キスしていい?」
そう訊かれて目を開ければ、一松くんは、頬を紅潮させ、瞳をうるませ、かすかに額に汗をにじませていた。
その顔は、とても色っぽくて……
わたしは、思わずうなずいていた。
とたん、乱暴に唇が重なり、口内を舌で犯された。
「んううっ……! ふ、うぅんッ…」
壁に縫い付けられた手が、いつの間にか重なり合い、どちらからともなく指と指を絡めてぎゅっと握りしめた。
一松「っ……、やばい…出そう……」
一松くんは、不意に唇を離し、わたしの首もとに顔をうずめて、余裕のない声で言った。
わたしは、こくこくと頷く。
その瞬間、一松くんのモノが、中でどくんと脈をうった。
ゴムを隔てたモノが、中でどくどくと白濁を放出しているのがわかる。
一松くんは、わたしを抱きしめ、はぁはぁと肩で息をしている。
お互いの吐息がまじりあい、熱い……