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【おそ松さんR18】君の瞳にうつる色

第4章 嫌がらせ




教室に入り、自分の机に向かう。

隣の席には、既に一松くんが座っていて、朝ごはんなのか何なのか、大きなメロンパンを頬張っていた。


一松「ん……おはよ、」


一松くんは、わたしに気がつくと、何事もなかったかのような穏やかな声で朝の挨拶を口にした。

まるで、昨日の出来事なんて覚えてないような、そんな態度だ。


「お、おはよう……」

一松「なにびくついてんの? 何もしないって」


あ……一応、覚えてはいるんだね。


一松「…そういえば、今日はカラ松と一緒じゃなかったんだね」

「う、うん……カラ松くん、今日は朝練があるからって」

一松「あんたはないの?朝練」


本当は、わたしも朝練に行かなくちゃいけなかった。

でも、昨日の時点で、朝練なんて行ける状態じゃなかった。


「一松くんたちのせいだよ……」


そう、おそ松くんと一松くんのせいで、身体も心もボロボロだ。

こんな状態で、早起きして、学校に行って、発声練習やら筋トレやら、そんなことができるとは思えなかったのだ。


一松「ヒヒッ……俺たちのせいか。なるほどね」


楽しそうに笑う一松くんに、イライラが募っていく。


このひと……よくこんな普通にしてられるね!

わたしのこと強姦しておいて……わたしのハジメテを奪っておいて……

わたしは、夜も眠れないくらい悩んでいたのに。目が痛くなるくらい泣いたのに。


でも、それを一松くんにぶつける勇気はない。

だって、一松くんを怒らせてあの写真をばらまかれたら大変だから……




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