第3章 脅し
一松くんが……わたしを、好き?
驚きで声が出なかった。
おそ松「そう。一松だけじゃなくて、俺も。だから、カラ松とラブラブなとこ見せつけられて、ちょーっと怒ってんだよね、俺たち」
「えっ……」
おそ松くんも……?
そんな……わけがわからない。
2人とも、わたしのことを好きだったなんて。信じられない。
あまりの衝撃に、動けずにいると……
どさりと、おそ松くんが、わたしの上に覆い被さってきた。
「えっ……?」
なす術もなく、わたしは、そのまま布団の上に押し倒される。
その瞬間、頭の中で警笛が鳴り響いた。
「いっ、いや……!」
押し返そうとするも、おそ松くんはびくともしない。
手首をシーツに縫い付けられて、首筋に顔をうずめられた。
おそ松「……ふーん、キスマークなんてつけちゃって。やらしいね、ちゃん」
「あっ……」
おそらくキスマークのある場所を、ぺろりと舌で舐められて、びくっと身体が反応してしまう。
「やだっ……やめてよ、おそ松くん…っ」
おそ松「そう言ってるけど、身体びくってなったよ?」
一松「…彼氏じゃない男に触られて感じてるとか。かわいそーだね、カラ松兄さん」
「やっ……はなしてっ……ん」
ふたたびキスで口を塞がれた。
やだ……やだやだ、やだやだやだやだ!
たすけて、カラ松くん……!