第2章 カラ松くんとわたし
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そうして、午後の授業が終わり、放課となった。
わたしは、帰り支度をしながら、カラ松くんが迎えに来てくれるのを待った。
しばらくして……
カラ松「、遅くなって悪かったな。帰ろう」
カラ松くんが、迎えに来てくれた。
「カラ松くん…! うん!行こう」
隣の席の一松くんに、「じゃあね」と声をかけて、カラ松くんのもとに走っていく。
そういえば、今日はカラ松くんの家に行くって言ったけど……他の兄弟はいないのかな?
「ねえ、カラ松くん。その……今日って、他のみんなは家にいないの?」
カラ松「…ああ。確認したら、みんなそれぞれ用事があるらしくて。夜まで帰ってこないらしい」
「そ、そうなんだ…」
うわあ……
じゃあ、ほんとのほんとにするってことだよね…?
どうしよう……心臓がバクバクいってる。
カラ松「…もしかして、心変わりした?が嫌なら、また次の機会でもいいんだぞ?」
「えっ! ううん、ちがう! 心変わりなんてしてないから! わたしもカラ松くんとしたい!」
そう叫んでから、自分がとんでもない爆弾発言をしたことに気がつき、はっと口を手で覆う。
うわああ! わたし、なんてことを…!!
今のは、絶対にひかれたよ! カラ松くん、絶対どん引きしてるよ!
おそるおそるカラ松くんを見ると、カラ松くんは、顔を真っ赤に染めて、そっぽを向いていた。
あ……これは、もしかして、引かれてない?
というか、カラ松くん、照れてる?
カラ松「あまり心臓に悪いことを言わないでくれ、…」
「あ、ご、ごめん……」
どうしよう。こんな調子で、わたしたち、ちゃんと最後までできるんだろうか?
ちょっぴり不安だ……