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【おそ松さんR18】君の瞳にうつる色

第2章 カラ松くんとわたし




……と、そのとき、ふと、おそ松くんから煙草の煙の匂いがすることに気がついた。


「ねえ、おそ松くん……もしかしてまた煙草吸ってたの?」

おそ松「あ、バレたー? 匂いする?」


おそ松くんは、学ランの腕の部分に鼻を近づけ、くんくんと匂いを嗅ぐ。


「うん……いかにも喫煙してました!ってかんじだよ」

おそ松「あー、まじか。まいったなぁ、先生にバレるかな?」

一松「……なんで学ランのまま吸うんだよ、バカなの?」


それまで黙っていた一松くんが、口をひらいた。


一松「俺は、学校で吸うときは、いつも学ラン脱いでパーカーになってから吸うよ」

おそ松「おー、そっか。俺も今度からそうしよーっと」

「いやいや、ダメでしょ! 学校で煙草なんて吸っちゃ。チョロ松くんに言いつけるよ」


おそ松くんと一松くんは、この学校でも有数の問題児で、校内でも平気で煙草を吸う。

他の兄弟はそんなことないんだけど……たまたまわたしとクラスが同じこの2人が特別不真面目なのだ。

ちなみに、チョロ松くんっていうのは、兄弟の中でも1番真面目で常識のある人。生徒会の副会長さんもつとめている。


おそ松「ちゃん、それは勘弁してよー。アイツ、ただでさえ勉強しろとか制服ちゃんと着ろとか煩いのにさー」

一松「チョロ松兄さんは俺には甘いから大丈夫」

おそ松「あっ、ずりーぞ、一松!」


ぎゃいぎゃいと騒ぐふたりを尻目に、数学の教科書をひらいて、さらっと前の授業の復習をする。

わたしは、勉強に関しては真面目なほうだ。

成績は決して良くはないけれど。


それに……

今日は、特別授業をがんばれる気がする。

だって、このあと、カラ松くんと会うんだもの。

それだけで、勉強だってなんだって頑張れる気がした。



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