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いろはに鬼と ちりぬるを【鬼滅の刃】

第4章 柱《壱》



【杏寿郎】

「なんだ?」

【はしらって 何?】

「うむ。柱というのはだな、」


 それから月光の下で杏寿郎と並んで地面に座ったまま、沢山の文字を綴った。
 傍から見れば可笑しな光景だったかもしれないけど、初めて此処が自分の命を奪う場所だということを忘れることができた。

 それは杏寿郎が私の下へ訪れるようになって、六度目の節目。
 微風が心地良い、秋の夜長のことだった。















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