• テキストサイズ

いろはに鬼と ちりぬるを【鬼滅の刃】

第26章 鬼を狩るもの✓












(うん、そうだねえ。神も仏も存在しない。俺もそう思うよ)










 唐突だった。
 知らない声が、頭に流れ込んできたのは。








(だってそんなものがいたら、この世はもっと愛で溢れるべきだ。俺みたいな存在は必要ない)








 恐怖に染まる感情が生んだ、幻聴かとも思った。






(なのに人間は、いつも誰かに希望を縋る。他人に幸せの価値を求める)






 だが脳裏に響く声は、確かに自分に語り掛けている。




(卑しくて、哀れな生き物なんだよ)




 そして自分は、この声を知っている。










(──ねえ、蛍ちゃん)

/ 3464ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp