• テキストサイズ

いろはに鬼と ちりぬるを【鬼滅の刃】

第25章 灰色万華鏡✔



「父上に、夕餉を…」


 忙しくしていれば、腹の底に何かが溜っていくような気配は薄れる。
 お玉を手に汁物の火加減を見ながら、ちらりと幼い瞳が台所を見渡した。

 父の手により、荒されてしまった台所。
 二人の柱が手伝ってくれたお陰で整理はすぐについた。

 割れた茶器類を処分して、多少物が減ってしまったからか。


(…台所、こんなに広かったっけ…)


 見えない空白のようなものに、物侘(ものわび)しさを感じた。

















/ 3463ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp