第6章 柱たちとお泊まり会✔
「ハイハイハイ勝手に世界作ってんなよーお前ら」
「素敵ね…きゅんとしちゃう♡」
呆れた天元と楽しそうな蜜璃ちゃんの声に、はっとする。
周りに目を向ければ、全員の目がこちらに向いていて驚いた。
そ、そんなに凝視されてたとは…。
「いいからやるぞ。罰則は変わらず不死川におはぎで突撃だからな」
結局それが罰則なの…突撃と共にぺしゃんこにされそうな気がする。
そう顔に出ていたのか「変わんねーよ」と天元に二度押しされた。
もう既にこれが嫌がらせだ…。
火の灯った蝋燭を目の前に立てること七本。
さっきより明るさが増したけれど、誰もが橙色の光に下から照らされて不気味に映る。
ほんの少し息を吹きかけただけで、ゆらりと心許なく揺れる小さな炎はすぐに消えてしまいそうだ。
「よォし。全員腹に力込めろよ」
かくして、柱と鬼という奇妙な顔ぶれで夜中の怪談は始まった。