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いろはに鬼と ちりぬるを【鬼滅の刃】

第16章 初任務《壱》




「いいよ。わたしだってそれをうけいれたんだから」


 くすくすと笑う蛍からは、呆れもからかいも伝わってはこない。


「わたしも、おなじへんたいだってことで」


 鬼故のものか、脱力していた体にも徐々に力が戻ってくる。
 伸ばした手で杏寿郎の手を握ると、へらりと砕けて笑う。

 その毒気のない表情を前にすると、胸の奥が炎を宿したように熱くなる。
 小さな手を優しく握り返しながら、杏寿郎は敵わないとばかりに眉尻を下げた。


「…本当に、君という人は」











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