第7章 笑顔と桜の花
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沖田「はぁ~楽しかった。」
全員で屯所に戻り、
一息つく。
沖田さんはすぐ、
桜の木が見える縁側まで行き、
そこへ座り込んだ。
沖田「ん?そこで何してるの、千鶴ちゃん。」
『えっ?』
沖田さんから少し離れたところに
立っていた私を見て言った。
沖田「そんなところに突ったってても、疲れるでしょ。…こっちに来なよ。」
手招きをされ、私は
渋々、沖田さんの隣に腰掛ける。
沖田「…腕、そうとう痛いんだねー」
『あ、はい…。』
沖田「見ててわかるよ、すごく痛そう。」
苦笑いをして、肩をすくめる沖田さん。
…心配してくれてるのかな…?
沖田「まあ、早く治られても困るけどね?」
『…え?』
さらっと言った沖田さんの予想外の言葉に、
驚きを隠せなかった。