第7章 笑顔と桜の花
土方「近藤さん、そろそろ戻らねえと…」
近藤「ああ、そうだな。…それじゃあ、片付けるぞー!」
平助「ええっ?もう帰んのかよー」
原田「ちょいと早すぎやしねーか?近藤さん。」
近藤「っしかし、置いてきてしまった隊士たちが可哀想だろう?」
永倉「ひゅ〜っ!!やっさしいねー近藤さんっ」
そうひやかすと、永倉さんは
お酒の瓶を片付けはじめた。
それに続いて、藤堂さんと原田さんも、
投げ捨てられた、お団子の串を
拾いに歩く。
私も、使える左手で落ちたゴミを拾う。
…重い"もの"を背負いながら。
斎藤「総司、何もしていないのはアンタだけだぞ。」
いきなり、斎藤さんが
沖田さんに向かってなげかけた。
沖田「何もしてない、ってわけじゃないよ?」
斎藤「…逆に聞くが、何をしている?」
沖田「んー?千鶴ちゃんの背中に乗っかってるんだよ。見てわからない?」
斎藤「…それは、何かをしているようには見えないぞ。」
…すみません沖田さん…、
私もそう思います…。
首に腕を回されているから、
すごく動きにくいです…。