第7章 笑顔と桜の花
『ど、どうして…ですか…?』
沖田「……」
『…沖田さん…??』
話しかけても、ただ微笑んで何も言わず、
私の目を見つめるだけで……。
あまりにも優しい眼差しで、
ドキリと胸が鳴った。
沖田「…けっこう、鈍感だよね?千鶴ちゃんって。」
『え…』
沖田「もうバレてると思って、期待してたのに。」
『…す、すみません…』
沖田「あははっ。謝らないでよ。…まあ、」
そう言って、沖田さんは―――
私の、左頬の傷に優しく触れた。
同時に、グイッと顔を近づけて……
『っ…』
沖田「そんな千鶴ちゃんも、カワイイんだけど、ね…」
その直後。