第7章 笑顔と桜の花
──数分後。
平助「ぎゃあっはっはっはっ!!」
永倉「左之ぉ、そろそろアレ、やんねえかっ!?」
原田「おう、もうやらなきゃ、だよなぁ?」
数分たったばかりなのに、
もう既に大宴会。
そんな中、原田さんがいきなり
服を上半身だけ脱ぎはじめた。
『っ!?////』
な、何をしているんですかっ!?///
そう思いながら、私は
瞬時に顔を赤く染める。
すると──
沖田「あーはいはい、千鶴ちゃんは見ちゃダーメ。」
『っ、沖田、さん…?』
いきなり、沖田さんが私の目を
片手で覆い隠した。
沖田「あんな衝撃的な左之さん、見ちゃったら、千鶴ちゃんの腕の傷にも障るかもしれないし。」
『ぁ…』
沖田「何よりキミ、若いからさ?…まだ早いよ、男の体を見るのは。」
『…ありがとう、ございます。』
沖田「別に、お礼を言われることなんて、してないけど?」
『ふふっ』
目を覆い隠されながら、私は黙って
沖田さんの言葉を聞く。
楽しさを邪魔する、とか…そういうのではなく、
私を気遣っている。
ただ、それだけのようで……
私はその時、沖田さんの優しさを
心の底から感じた。
温かくて、大きくて…とても優しい手に、
目を隠されながら──。