第6章 キミとの生活
沖田「あれ、起きたの?千鶴ちゃん。」
『あ、おはようございます…』
沖田「おはよ。」
中庭には、上機嫌で桜の木を眺めていた
沖田さんがいた。
沖田「怪我のほうはどう?痛み、少しでも引いた?」
『っそれが…まだすごく痛くて…』
沖田「ははっ、そっか。…まあ、けっこう深い傷だったからね。」
『はい…』
…もし私が、女じゃなかったら…
あの"人"たちを殺すことができたかもしれない…。
怪我をせずに済んだかもしれない…。
そう思いながら、肩をおとして
俯いていると──
沖田「まあまあ、そんな落ち込まないでさっ?楽しくいこうよ。…どうせ、怪我が完治するまでここにいるんだから。」
そう言うと沖田さんは、
私のところに近付いてきた。