第5章 春に出会った
平助「お、そろそろ戻んないとな。土方さんに怒られる。」
沖田「じゃ、僕は先に行くね~」
そう言った沖田さんは、
ひらひらと手を振って帰ってしまった。
平助「あっ、ちょ、おい総司ぃっ!!!」
斎藤「仕方ない。俺たちが運ぼう。」
斎藤さんは、まだ気絶している男の腕を掴んだ。
あ…その人の存在わすれてた…。
平助「そうだな。…じゃな~お嬢さん!!」
『…えあ、はいっ、さようならっ!!』
藤堂さんは、私に向かって大きく手を振ってくれた。
私も、藤堂さんに向かって手を振り返す。
『……あ、もうこんな時間っ!!』
気付けばもう、夕飯の時間になっていた。
急いで戻って、夕飯を作らないと。