第13章 それを返せ!
スッパーン!!!!!!!!!
一室の障子が勢いよく開き、そこから
息を切らした土方さんが入ってきた。
沖田「やばっ」
土方「総司っ、おまえそれを返せっ!今すぐにぃっ!!!!!!」
沖田「嫌ですよぉ、だってこれ面白いですもん。」
土方「っ…雪村に、見せたのかっ?」
苦虫を噛み潰したような表情をする土方さんを見て、
僕はニヤリと笑った。
沖田「もちろん。それがなにか?」
土方「何故みせたぁああっ!!!???」
沖田「鬼だぁっ!♪」
布団から起きあがり、大噴火している土方さんから逃げるため、僕は天井裏に飛び込んだ。
沖田「あ、山崎くん。お疲れ様~♪」
その天井裏には、山崎くんがいて…
とりあえず挨拶。
山崎「…今度は何をしたんですか…沖田さん」
沖田「ん?いや、別に。…ちょっとコレをね?」
山崎「っ!?それはっ」
土方「降りてこい総司っ!それを返しやがれっ!!」