第2章 想い
「おいおい。本郷、お前保健の授業だけちゃんと受けるなって。その代わり、100点他の教科もちゃんと取れよー?お前の課題に付き合わされるこっちの身にもなってみろよー。」
「えー?一応俺もちゃんと頑張ってんだぜー?オミちゃん。とりま30点取れれば文句無いっしょ?ねぇ、徹也?」
「いや、それはお前、もう少し頑張った方がいいと思う。うん…」
「えー?ひどーい。徹也なら味方してくれるーって思ったのにぃ〜。ケチ。」
「いや、塚本。お前サボってる割にはよく出来てるとは思うけどよ〜?50点満点じゃないんだぜ〜?もう少しお前も頑張れよ〜?一応期待してんだからよー?」
女子が何故かザワザワしている。
(本郷くんと、塚本くんって、彼女いるのかなー?)
(絶対、彼女いるに決まってるじゃん!)
(やっぱりそういうもんよね…)
「こらっ!女子!いくらなんでも授業中にしゃべることじゃなかろうに・・・。」
キーンコーンカーンコーン!
「あー、本郷と塚本と話してたらあっという間に授業終わっちゃったじゃんかよー。」