第4章 揺れる
俺は泣き疲れた祐里斗を抱きかかえベットの方に運び込んだ。
俺は祐里斗をベッドで眠りにつかせたあと、俺も祐里斗のベッドで眠りに着いた。
暫く深い眠りについたあと唇に何かが当たったのをみた。
俺は虫が付いているのだと思った。
しかし、それは想像とは全く違かった。
それは、紛れもなく祐里斗の唇だったのだ。
俺は慌てて祐里斗から離れた。
「せ、先輩・・・。ひとりにしないで・・・。お願いだから・・・、行かないでよ・・・。」
「しょうがねーな。祐里斗は。」
そう言って振り向くと、祐里斗は完全に眠っていた。
「なんだ・・・。寝言かよ・・・。」
そう言って俺は瞼を閉じた。
右腕にズシリと重くなるような気がした。
そこには祐里斗は無防備に俺の腕に頭を乗せて眠っている。
「お、重い・・・。」
また、祐里斗から離れた。
ようやく、落ち着いた状態で眠りにつくことが出来た。