第4章 揺れる
(なぜこんなに、心が落ち着かないのか・・・、普段の僕ならホラー系観ていても涙なんか出ないはずなのに・・・。)
「祐里斗・・・、泣いてるのか?俺の肩貸すから好きなだけ泣いても良いぞ。」
「うぅ・・・。先輩・・・。」
僕は声にならない声を出した。
俺はなぜ数回しか会ってない祐里斗のことをこんなにも放って置けなくなるんだろう・・・。
守ってあげたいって思うんだろうか・・・。
それはよくわからねえけど・・・、このよくわからねえ感情を恋って云うのなら・・・、俺は普通じゃないかもしれねえな・・・。
「祐里斗・・・?ホラー映画、怖かったか?」
「は、はい・・・。怖かったです・・・。」
「そろそろ、夜遅いし寝るか?」
「は、はい・・・。せ、先輩・・・、一人で寝るの怖いから一緒に寝てくれませんか・・・?僕、いつもホラー観ると眠れなくて・・・、ダメですかね・・・。」
「わかった。じゃあベット行くぞ。」