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甘い罠にかけられて

第4章 揺れる



僕と先輩は気を取り直して夕飯を作っていく。

先輩は味噌汁、僕は豚の生姜焼きを作っている。

そして、ご飯はもう少しで炊ける。

先輩は豆腐を手でちぎっていき、ジャガイモを大きく切っていった。

これを男の手料理って言うのかと僕は実感した。

僕は生姜をすりおろしている。

少し繊維が多いところは包丁で細かくしていき食べやすさに工夫をしていった。

豚肉は多少筋があったので、一つ一つ切り離していった。

そして、豚肉を焼いていく生姜に軽く火を通し、火を弱めていき少し色がついたら合わせ調味料を入れ、しばらく火を通す。

これで豚の生姜焼きは出来上がり。

ご飯は炊けていたので、すぐに夕飯を食べる。

「「いただきます!!」」

「俺、いつも食べるの一人だからなんか新鮮だわ。」

「僕もです。」

「てか、この豚の生姜焼きすごい美味い!!」

「本当ですか?!先輩に褒めていただいてとっても嬉しいです。」

「先輩の作った味噌汁、美味しいです。」

「へへ〜♪まあな♪結構自信あったんだ!!」

そんな会話をするうちに二人ともペロリと食事を平らげてしまった。

「「ごちそうさまでした。」」

「俺が食器洗っておくからお風呂入ってこいよ。」

「え、でも・・・。」

「そこはさっきのお礼ってことでさ。」

「じゃあ、お言葉に甘えさせていただきますね。」
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