第4章 揺れる
「じゃあ俺、ペンギン!」
「僕も、ペンギンで。」
俺と祐里斗はお揃いのペンギンのぬいぐるみを買った。
「先輩とお揃いなんて・・・、嬉しいです。」
「俺もだよ。」
俺は知らず知らず祐里斗を意識し始めてきていることに気づいた。
この胸の高鳴りは何のせいだろうか。
それを考えていけばいくほど、高鳴りは収まることがない。
「なあ・・・、祐里斗?俺のことどう思ってる・・・?」
「最初は怖いって思ったけど、こうやって話したりするたびに優しい人なんだなーって思ってます。結構、僕も先輩のこと好きですよ?」
「誘ってるの?俺のこと。俺も、祐里斗が好きだ。」
「なあ、今から祐里斗の家に泊まり行きたいんだけど、大丈夫か?」
「大丈夫ですよ?僕、一人暮らしなんで。」