第4章 揺れる
「祐里斗〜?ゴメンな。待たせて。」
「大丈夫です。」
「じゃあ、行くぞ。ほら、手繋ぐぞ。」
「は、はい・・・。」
(こ、これって・・・、恋人繋ぎじゃないか・・・!)
「じゃあ、電車乗るぞ。」
「はい!楽しみましょう。どこに行くんですか?先輩?」
「水族館かな。ペンギン可愛いんだってよー。」
「えー、そうなんですか?先輩意外と可愛いもの好きなんですね。」
「まあな。でも、誰にも言うなよ?恥ずかしいから。二人だけの秘密な。」
「わかりました。秘密にしますよ」
目的のペンギンがいた。
先輩はあのルックスで可愛いものをみてとてもはしゃいでいた。
「ペンギンかわいいな〜♪もふもふして良いですか?!やったー!!!」
「先輩・・・。みんな見てますよ・・・。」
「あ・・・。」
周りの人々はクスクスと笑っていた。
「ば、場所変えるか・・・。」
先輩は顔を紅潮させていた。
「ぬいぐるみ買いませんか?お揃いの?」
「うん!買おうぜ!!」
「ペンギンのどうです?クマのもありますよ?」