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甘い罠にかけられて

第2章 想い


俺は初の一人ジェットコースターを満喫した。

少し遠く離れたところで男たちがひ弱そうな女の子を囲んでいるのを見てしまった・・・。


「ねえ、彼女〜?今から俺たちと一緒にデートしない?」

「い、嫌です・・・。」

「ねえ〜、良いじゃーん?俺たち君のこと本気で楽しませることできるのにな〜♪」

「や、やめてください・・・。」

「じゃあ、しょうがないな〜。もう無理矢理するしかないよね〜?」

「な、何するんですか・・・!警察呼びますよ?!」

そこにいたのは俺好みの女の子だった。

俺は、ワンチャンあるかと思い女の子を救いに行こうではないか!!

その子の身なりは化粧が薄めで栗色の髪に白いワンピースだった。
香水はあまり使用しておらず、可愛らしい香りがした。

「おい。この子嫌がってるだろ。放してやれよ。」

「あ?今、彼女は俺のものなの。お前に拒否権なんてあると思うなよ?」

「ふーん。ゴメンね〜♪この子、俺の彼女なんだよね〜。悪いけど話してもらえないかな?」

「っんだよ。つまんねーな。行くぞ、お前ら。」

そう言って、男たちは去っていった。

「大丈夫ですか・・・。本郷先輩・・・?」

女の子はなぜか俺のことを知っていた。

「もしかして、同じ高校なの?」

「あ、はい。そうです・・・。僕、本郷先輩と同じ高校に通ってる一年なんですけど・・・。」

「ひょっとしてと男の子?全然見えなかったからわかんなかった。」

「えへへ。そう言われると嬉しいです♪」

「君、名前は?」

「僕、吾妻 祐里斗です・・・。気持ち悪いですよね?僕、男なのにこんな格好したりしてるのに・・・。」

「そうか?俺は別になんとも思わないけど?お前が堂々としてれば受け入れてくれるような人が増えてくれると思うんだよね。」

「あ、あの・・・。連絡先交換しませんか?なんかの記念にもなりそうだなって思って。」

「いいよ。よろしくね。祐里斗。」
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